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2018年2月17日 (土)

サブテレニアンプロデュース 「洗濯室」

サブテレニアンプロデュース 「洗濯室」

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2月8日(木)20時

2月9日(金)20時

2月10日(土)15時/19時

2月11日(日祝)15時

2月12日(祝)15時

料金/一般3000円 学生2000円

「洗濯室」は韓国軍部隊の洗濯室で繰り広げられる事件を綴った物語として、2014年韓国の軍部隊で実際に起きた「ユン一等兵死亡事件」をモチーフとして作られた作品である。

 

「秋の晴れた日の朝」の整然とした「洗濯室」という場所は、軍人たちに暗黙的に起こる暴力の空間であり、逆説的な詩空間の概念だ。

キャスト/アフリカン寺越 小森理(THEATRE ATMAN) 四宮章吾 生野和人(ハンザキ) 田村義明(荒馬の旅) 羽生直人 山本啓介

作/ファン・スンウク

演出/イム・セリュン

舞台美術/よこたたかお 照明/佐瀬三恵子(未定ノ類)音響/山田尚古(未定ノ類) 翻訳・通訳/大久保賢一 宣伝美術/伊東祐輔(おしゃれ紳士) 制作/赤井康弘 製作/サブテレニアン

ファン・スンウク/ 1986年蔚山生まれ 中央大学校 演劇学科 卒業 韓国芸術総合学校 演劇院 劇作家MFA 在学中 <活動> '15 「友様たち」/作・演出 ’15 DMZ 平和芸術祭/構成作家 ’16 Play Teaplay/ヘマ・ドラマカンパニー/作・演出 '16 「洗濯室」/アルコ小劇場/作家 '16 「オンオフ」/ヨヌ小劇場/作・演出 <受賞> '15 第18回新作戯曲フェスティバル当選「オンオフ」 '16 朝鮮日報新春文芸当選「洗濯室」 

イム・セリュン/ 1973年、ソウル生まれ。ソウル・大学路でスタッフとして活動を始め、2009年、劇団Daを旗揚げ。  校内暴力とトラウマに関する「大人の時間」、光州事件とその後をつづった「父と暮らせば」等の代表作を上演し、使命感のある歴史意識を込めた作品を上演する演出家として、評論家からの注目を受けている。  2013年以降、日本との交流を始め、「F.+2」「ゴルゴン」等の日本の作品を大学路で上演した。  〈受賞〉 2007年 100万ウォン演劇祭 最優秀作品賞 2011年 韓国文化芸術委員会次世代演出家3人選定 2014年 ソウル演

2017年12月10日 (日)

SUBTERRANEAN Dialogue 仙台シアターラボ「特別な芸術」

SUBTERRANEAN Dialogue 仙台シアターラボ「特別な芸術」

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2017年2月9日(土) 13:00/18:00

10日(日)13:00

​料金 一般前売2800円・当日3300円/学生前売2000円・当日2500円/高校生以下無料

構成・演出 野々下孝

原作 芥川龍之介

出演 野々下孝 佐田美菜 山澤和幸

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2016年8月30日 (火)

板橋ビューネ2016参加劇団インタビュー:テラ・アーツ・ファクトリー「演劇が社会とその共同体に生きる者のある種の鏡とするなら、絶えず別の表情、姿を映し出す鏡であるべきだと思います。」

板橋ビューネ2016「ナンセンス」(http://itabashi-buhne.jimdo.com/)に参加する劇団に、劇団の軌跡や、みどころについて、別冊サブテレニアンがインタビューをいたしました。おのおのの劇団の魅力に気付かされる点が数多くありました。ぜひご一読ください。

テラ・アーツ・ファクトリー「 演劇が社会とその共同体に生きる者のある種の鏡とするなら、絶えず別の表情、姿を映し出す鏡であるべきだと思います。

板橋ビューネ2016:テラ・アーツ・ファクトリー『三人姉妹 vol.1』(@東京・サブテレニアン:9月29日19:30~/30日14:00,19:30/10月1日14:00,19:30/2日14:00)

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『恋 其ノ参』(2016)撮影:石澤知絵子

---このインタビューにお答えいただく方のお名前と劇団の中での役割を教えてください。

 

A 代表の林英樹です。

 

 

---劇団のメンバー構成、人数、役割などを教えてください。

 

林 劇団体制を取っておりませんので固定したメンバーというのは現時点ではいないのですが、長く関わっている人が多いです。最長は現在の団体の前身の劇団からの滝康弘で38年、彼は知的な面での強力なブレーンです。横山、井口とは14、5年の付き合いになります。今回の舞台では日常部分と非日常身体、双方を背負っております。若林、関山、加藤、長尾はワークショップからの付き合いで10年~5年となります。

 

 

---一番最初に上演した作品について教えてください。

 

林 『サバイバル・コロニー』(1985年、江東文化センター大ホール)、東京アートセレブレーションというフェスティバルで勅使川原三郎や岸田事務所+楽天団(『恋』上演)、劇団解体社、海外の劇団などが参加しておりました。

 

 

---劇団の代表作について教えてください。

 

林 『メタアイランド』、『CATALY』、『デズデモーナ』、『ノラ』シリーズ、『アンチゴネー/血』、『ジュリエット/灰』、『ヒロコ』、『最後の炎』、『マテリアル/糸地獄』。

 

 

---思い出深い公演がありましたら教えてください。

 

林 『カサンドラ』(1999)公演。公演中止になりました。それがきっかけで濃密な集団作業の必要性を感じ、2000年代に某専門学校で教えてました元教え子たちと10年近く集団創作を行いました。

 『カサンドラ』はそれまで10年ほどヨーロッパに出かけて得た経験、特に冷戦崩壊と同時に始まったユーゴスラビア内戦と内戦を契機としたヨーロッパ演劇人の様々な活動に刺激を受け、戦争をテーマとしたギリシア劇と現在の戦争を対置させる構造の作品をめざしました。プロデュース公演として集めた俳優たちとの作業は困難を極め、結局、公演までたどり着くことは出来ませんでした。その失敗と挫折が深く影響し、その後の活動の基盤となっております。

 

 

---プロデュース公演とのことですが、どのような集団だったのですか。外国の方もいらっしゃったのですか。

 

林 小劇場から新劇まで、20代~50代まで全部で40名の俳優によるプロダクションです。カナダ人も一人いました。

 

 

---その時の経験があって、いまがあるのですね。劇団の旗揚げから現在まで、思い出深いエピソードがあれば教えてください。

 

林 『デズデモーナ』ペルー公演(1996)。公演終了直後に日本大使館占拠事件があり楽屋見舞いに来てくださった青木大使や歓迎会を開いてくださった日系人の方たち多数が人質になったこと。タイミングが少しずれていたら私たちもそこにいた可能性があった。

 『デズデモーナ』クロアチア公演(1999)。この公演は日本人パフォーマー1名、残りの俳優・パフォーマーは全てクロアチア人でしたが、丁度、コソボ紛争が始まり、NATO空軍機がユーゴ(セルビア)に爆撃に行く空路の途上に開催都市があり、参加のフェスティバル自体が中止に追い込まれました。しかし、現地メンバーがこういう時こそやるべきと頑張ってくれて、かなり苦闘しましたが結局、実現いたしました。
 
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『デズデモーナ』(2014)撮影:森信英 
 
---板橋ビューネ2016に参加した理由を教えてください。

 
林 以前からサブテレニアンで公演をしたいと考えていたところ丁度タイミングが合った、ということです。

 
 
---ありがとうございます。今回のテーマ「ナンセンス」について、感じたことを教えてください。


 
林 今回の作品がこのテーマに合っているかどうか迷いましたが、大きな枠組で戦後日本の国家レベルの物語をナンセンスと捉えてみると戦前と戦後の非断絶をテーマとしたこの作品と入れ子構造を作ることが出来るのではないかと考えました。私たちが生きる時間、生きてきた時間は戦後日本に属するわけですが、この作品は「平和国家」、「戦前とは断絶した民主国家」という私たちの思いこみ、想念の物語に対してその固定観念を打ち砕く批判性を持っている、少なくとも疑問符を提示するための応答を試みているテクストであると考えました。演劇が社会とその共同体に生きる者のある種の鏡とするなら、その鏡は同語反復であってはならない。絶えず別の表情、姿を映し出す鏡であるべきだと思います。この作品を通して戦時と戦後の断絶を個人レベルから見ると何が変化したのか、あるいは変化しなかったのかが表出されていて、同時に現在、保守政治家などによって物語化されつつある「戦後レジーム」なる言説を異化する、つまり物語を解体する(無意味化/ナンセンス)ような、ある種の亀裂を生みだしうるテクストと思えたのです。
 
 
---興味深いお話です。今回のみどころを教えてください。


 
林 時間を主題にしています。

 日常の会話部分と非日常身体との対置により、私たちの存在を根拠づけている「人間性」とその根拠となる文明、特に近代文明の中で人間の自然性の喪失、日常からの死の消失を反映する身体の様相を批評対象とし、同時に非日常身体によって構成される時間軸の提出によって過去、記憶ということで成立する個人幻想の解体を内包した舞台になると思います。

  
  
---好きな音楽、本、人物など、演劇以外の分野で影響を受けたもの(人物)がありましたら教えてください。
 
林 ピンクフロイド、ディープ・パープル、ボードレール、ランボー。

 
 
---昨今、日本でおきていることで気になることは何かありますか。

 
林 人が壊れつつある。そんな中、1936年ベルリンオリンピック、1940年幻の東京オリンピックを想起させる国威発揚のオリンピックが4年後にあるが、その間に壊れかけた人間を絆、団結という繰り返し使われてきた薄っぺらな精神の抑圧構造でまとめて行こうとする勢力が政治家、財界、マスコミなどを支配しつつあるのが不気味。ただただ今の日本は不気味です。

 
 
---昨今、韓国でおきていることで気になることは何かありますか。

 
林 演劇に対する検閲。パク・グニョン氏の作品の排除に象徴。

 
 
---パク・グニョンさんは、劇団コルモッキルの方ですか。助成金の辞退を強いられたり、国立伝統音楽院での上演が直前にキャンセルされたことなどでしょうか。

 
林 はい、そうです。

 パク・グニョン氏はコルモッキルの主宰・劇作家・演出家です。

 15年前に彼の『代代孫孫』をリーディング演出したことがあります。彼の戯曲の日本での初訳初演だと思います。

 
 
---
昨今、世界各国でおきていることで気になることは何かありますか。

 
林 紛争の拡大と人種、宗教による差別、偏見の増幅。その根底に欲望のシステムである資本主義がグローバル化によってもはや国家や政治のコントロールを越え、世界を少数の富める者と多数の貧困層という形で分断しその対立が先鋭化しつつあることがあげられる。衝突の度合いはより深まりどこかでこの世界は破綻するのではないかと感じている。

 
 

---演劇を好きになったきっかけはなんですか。

 
林 いつ好きになったのかわかりません。好きかどうかもわかりません。やっていると苦しいことの方が多いです(笑)

 
 
---演劇を始めたきっかけはなんですか。

 
林 学生時代、劇団座長の友人に手伝いを頼まれたのですが、その後、彼が失踪し所属する役者を含め、全ての責任を背負うことになりました(笑)
 
 

---貴重なお話をいただきありがとうございました。

私も含めた、演劇を志す人たちにとって、得るところが大きいです。上演もとても楽しみにしています。

(文責:さたけれいこ)

2016年6月14日 (火)

楽園王『楽屋』

サブテレニアンでは、10周年記念月間として、2016年4月28日から6月12日まで7つの公演を行ってきました。

最後のラインナップ、楽園王『楽屋』が無事終演しました。お越しいただいた皆様、応援いただいた皆様、誠にありがとうございました。
サブテレニアン10周年記念公演も『楽屋』をもって終演いたしました。誠にありがとうございました。
意図はしておりませんでしたが、記念公演の幕開けの『ナジャ』も幕引きの『楽屋』も、チェーホフの『三人姉妹』を引用した台詞が最後のシーンを飾りました。長女オリガの台詞です。私たちも、楽隊の音楽に耳を澄ませながら精進いたします。
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楽園王『楽屋』
2016年6月8日(水)20:00 9日(木)20:00 10日(金)20:00 11日(土)15:00/19:00 12日(日) 11:00/15:00
作:清水邦夫 演出:長堀博士
出演:大畑麻衣子 岩澤繭 小林奈保子 川島むー(お茶祭り企画)
◎作品紹介:清水邦夫の「楽屋」は、20周年だった2011年の春に上演予定だった作品。3月11日に震災が起こり、楽園王では「この時期は演劇の時期ではない」と判断して、中止にした。年月の分、募る思いで制作します。古典戯曲を多く手掛けるカンパニーとして、丁寧に、静香な様式美の作品として上演します。
◎団体紹介:楽園王は今年25周年を迎える東京を拠点とした劇団です。毎年10本近くの演出作を、上演場所を選ばずに本全国で発表しています。言葉の意味や内容より"音"に注目し、様式美にこだわった作品作りをします。利賀演出家コンクール、優秀演出家賞受賞。利賀演劇人コンクール、奨励賞受賞。25周年の今年は「祝祭」の意味と、次への「布石」の意味をこめて、合計8本の作品を発表予定。
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2016年5月30日 (月)

シア・トリエ『リングワンデルング』

サブテレニアンでは、10周年記念月間として、2016年4月28日から6月12日まで7つの公演を行っています。
シア・トリエ『リングワンデルング』は無事終演いたしました。ご来場いただいた皆様、応援いただいた皆様、誠にありがとうございました。
シア・トリエ『リングワンデルング』
2016年5月14日・15日
作・演出:大信ペリカン
出演:佐藤隆太 鳥居裕美(捨組) サトウマナミ(夢精ラヂオ) 都甲マリ子(スイミーはまだ旅の途中) 更井孝行(劇団仲間) 富山早苗(劇団仲間) 小野瑞穂(劇団仲間)
舞台監督:渋川太 舞台美術・音響効果・映像:大信ペリカン 照明:麿由佳里 衣装・メイク:サトウマナミ(夢精ラヂオ)
作品紹介:競争の果ては、彷徨
宮沢賢治の初期童話から心がねじくれた3匹をネズミ取り。ゆるやかに世界観を共有する3作品をリングワンデルングに再構成。客演に東京の老舗劇団「仲間」からメンバーを迎え、大人が楽しむ童話劇に挑戦。子供も子供なりにそこそこ楽しめるだろうが、あのネズミの方が子供にはお似合いだろうな。
団体紹介:シアトリエ THEA・TRiE
1996年、満塁鳥王一座として旗揚げ。野外テントを出発点に、「近代演劇」からの脱却あるいは批判をテーマに「今ここにあるべき演劇の姿」を模索するが、未だ定まったスタイルを見つけられない迷いトリ集団。2015年1月、劇団名を「シア・トリエ」と改名。以来、運気は上昇中。
〜愛されてると勘違いして20年〜
2016年は、シア・トリエ創立20周年アニバーサリーイヤーです。
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おしゃれ紳士 feat.DACTparty『Dream And Charade of Tea party』

サブテレニアンでは、10周年記念月間として、2016年4月28日から6月12日まで7つの公演を行っています。
おしゃれ紳士 feat.DACTparty『Dream And Charade of Tea party』は無事終演いたしました。ご来場いただいた皆様、応援いただいた皆様、誠にありがとうございました。
おしゃれ紳士 feat.DACTparty『Dream And Charade of Tea party』
2016年5月4日〜8日
キャスト 井内勇希 伊東祐輔 木村和広(以上、おしゃれ紳士) ワンデー擽原 V4 SUN!!(以上、DACTparty) 五十嵐結也(ビルヂング) もりいわひろふみ
 
テクニカル・アドバイザー 西川康太郎(おしゃれ紳士) 正安寺悠造(DACTparty)
 
振付協力 佐藤雅美(PLANETS Dance Company)  天野一輝(梅棒) ...and more!
照明/安永瞬
音響/大堀巴瑠花
メイク/加藤小百合
撮影/飯野高拓(梅棒)
宣伝美術/伊東祐輔(おしゃれ紳士)
制作/吉田千尋
作品紹介:ジュリー(沢田研二)へのリスペクトからセンタークリスハットを被り、黒のパンツスタイルをとるが、ダンディズムの曲解から上半身は素肌にネクタイの紳士達。自らのパフォーマンスを「茶番劇」と位置づけるパフォーマンスを今回は、ダンスアクトチーム「DACTparty」とのコラボで、新たな世界をお届け予定!
団体紹介:主宰・コンセプトディレクターの伊東祐輔と総合演出を担う西川康太郎を中心に結成。主要メンバーは井内勇希、池田遼、木村和広、西川康太郎、伊東祐輔。公演やイベントによってメンバーは増減。コラボでのパフォーマンスも多数。ダンス・エンターテイメント集団「梅棒」とはアサヒ・アートスクエア、青山円形劇場[BS-TBS主催]、六行会ホールなどでの公演、パパイヤ鈴木の「ダンスだよ!税員集合」5都市ツアー、ダンス向上委員会など様々なイベントでコラボ。その他にも、おしゃれ紳士×ロック兄弟feat.はるな愛、おしゃれ紳士×おやじダンサーズ、おしゃれ紳士feat.芦沢ムネト・KenKen(RIZE/Dragon Ash・出口博之(MONOBRIGHT)等のコラボレーションがある。
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yagi★soir『je T'aime』

サブテレニアンでは、10周年記念月間として、2016年4月28日から6月12日まで7つの公演を行っています。
yagi★soir『je T'aime』は無事終演いたしました。ご来場いただいた皆様、応援いただいた皆様、誠にありがとうございました。
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2016年5月1日
作/演出 矢ケ崎聡智
出演 裕木つゆ
作品紹介:・・・鏡ノムカウわたしヲ指先デ辿リおまへト呼ビ掛ケルトわたしハミエナクナリおまへノ舌ニ舐ラレテ身ヲヨヂル女ガアラハレルーーー赤イ扉ノ奥デーーー開イタマ`ノ女ノ傷口ハ)フタ`ビおまへニ逢フタメニ)キツト何時マデモ膿ミ続ク。
団体紹介:5月1日、早朝の「あずさ2号」で懐かしい東京へー全ては、こゝから。未だみぬ「あなた」との、一日限りのアヴァンチュールの為に。「間に合わせに作られた舞台の上で…」(Mandiargues)物語を(刹那の)スキャンダルに、意味ありげの言葉を(途切れがちな)吐息にかへて、僅かの間お付き合ひを希ふものです。すべては、SUBTERRANEAN{コ、ゝ}で。
[矢ヶ崎聡智 Satoshi Yagasaki 1968年生まれ・長野県在住]
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SUBTERRANEAN DEACDE サイマル演劇団『ナジャ/狂った女たち』

サブテレニアンでは、10周年記念月間として、2016年4月28日から6月12日まで7つの公演を行っています。

サイマル演劇団『ナジャ/狂った女たち』は無事終演いたしました。ご来場いただいた皆様、応援いただいた皆様、誠にありがとうございました。

サイマル演劇団『ナジャ/狂った女たち』

2016年4月28日~4月30日
原作/A・ブルトン P・L・パロー
構成・演出・美術/赤井康弘
出演/葉月結子 里見瑶子 岩澤繭 中園良輔
照明/佐瀬三恵子
音響/山田尚古
製作/サブテレニアン、サイマル演劇団
作品紹介:シュルレアリスムのいわば親分、ブルトンの自伝的小説を原作に、作中で触れられているバローの「狂った女たち」や数々の戯曲を挿入した、キメラのような作品。
団体紹介:95年、仙台にて旗揚げ。アトリエ公演を数多く上演した。仙台演劇祭、大世紀末演劇展などに参加。東北を縦断したツアーの後、00年に拠点を東京に移し、タイニイアリス等で公演を行った。06年よりサブテレニアンを拠点に活動中。発語の強さと速さを軸に硬質な芝居を作り続けている。代表作に『授業』『Pest≠Pest』等。

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2015年3月26日 (木)

前衛に学ぶ―『砂のピエタ』―

 あらゆる前衛の衰退が著しい。特に文学は売れ行きを、演劇は集客を強く必要とされ、実験精神を失いつつある。このような状況下で板橋区役所前に拠点を構える劇団サブテレニアンは飽くなき探求を続け、今、最も必要である分野の越境に挑戦を続ける。分野の越境は自らの演劇の相克が不可欠であり、賛同する他の分野の力も必要となる。

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 さたけれいこは、今日のパレスチナの動向を動機に、『シャティーラの四時間』を筆頭にジャン・ジュネの様々な戯曲、マフムード・ダルウィーシュの『アラブ、祈りとしての文学』など第二次世界大戦直後のテキストも参照し、『砂のピエタ』の構成・演出を果たした。

 ここに必要なのは、かつてジュネを演じた大野一雄の薫陶を受け、現在は舞踏発生以前から舞踏の根底を知る及川廣信に教訓を得ている相良ゆみだった。つまり相良は舞踏でありつつも舞踏でなく、その為、演劇でなくても演劇で在り続ける演出に耐えることが可能になるのだ。

 開場時から相良と俳優の山本啓介は舞台に蹲り、身を隠している。舞台の壁面に認識できない映像が投じられると、金の鬘を被り、赤いワンピースとハイヒールの相良が舞台を廻る。バッハの《シャコンヌ》がその悲劇性を強調する。テキストの朗読が断片的に続き、総ての衣装を取り除いて人間となった相良の動作を山本が模倣する。アフタートークでパレスチナ里親を続ける岡本達思が明かした死者の名前が記された巻物の上を進む映像と実体が交差する。相良は象徴的なポーズを一切しない。映像もまた抽象的だ。演劇でもダンスでもない一時間の舞台は難解ではなく、間接的に人間の絶望を伝えてくれる。

 かつて人間は屠ることと葬ることによって、仲間を弔っていた。それが緩やかな曲線を経て第一次世界大戦を境に大量殺戮と人権擁護という極端な道に分岐した。ジュネがパレスチナ人を弔う時には、アルベール・カミュの『異邦人』が頭を過ぎったに違いない。家族でも同人種でも同国籍でもない者を屠り葬る恐怖。そこに襲ってくる悲劇は、海を隔てた遙か彼方のイスラエルの問題ではなく、我々の足元にも忍び寄っている。我々が前衛から学ぶことは、これからも多々ある。前衛を生み出すのは創作者だけではなく、立ち会う我々でもある。(八月三一日所見/サブテレニアン)

前衛に学ぶ―『砂のピエタ』―

宮田徹也

写真:飯村昭彦

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SUBTERRANEAN Produce『砂のピエタ』
2014/8/30(土)19:30 31(日)14:30
原作 J.ジュネ(『シャティーラの四時間』『恋する虜』)
舞踏 相良ゆみ
俳優 山本啓介
声  名川伸子(青年劇場) 細川真知子
照明 赤井康弘
音響 山田尚古
構成・演出 さたけれいこ

2014年7月 8日 (火)

『キル兄にゃとU子さん』アフタートーク2013/12/2(月) 西堂行人氏(演劇評論家) 

ゲスト:西堂行人氏(演劇評論家)×赤井康弘(サブテレニアン・サイマル演劇団)司会:菅野直子氏(99roll、劇作家・演出家) 
 
菅野 「キル兄にゃとU子さん」の初演の脚本がシアターアーツに掲載されたのは、西堂さんが編集長を務めていた時なのだそうですが、掲載した理由をお聞かせいただけますか?
 
西堂 震災を扱った最初の作品だったということが一つあります。作家が震災をどう受け止めているのかということに興味があったのですが、疑心暗鬼の中で無我夢中で書いた作品だと思いました。現実に半身を曝している状態で、ある種のドキュメント性が色濃くありました。俳優達もどう扱ってよいのか戸惑いながら、それでもやらなくてはという確信を持ってやっていて、舞台に強さを与えていました。シアターアーツは商業誌ではないので、実験性や問題性を持った戯曲を載せるということを考えており、掲載するのに相応しいと思いました。

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