犬猫会「パラナ・ポラー」稽古場レポート06
本日は昨日の通しのノートを伝えつつの部分稽古
一日一回の通し稽古をやれるのがベストな芝居と思いつつ、やはり集中してシーン稽古をやる事も必要であり、今日はそのタイミングとしてはベストであったと思う
今日最大の発見としては、全編の流れの中での役の身体に溜まっていくであろう『疲労感』(という呼び方が正しいかはさておき)のバランスの問題である
各場毎のトピックスに気を取られ、時間の流れとそれによる負荷を忘れてしまっていた
今作はパラナ川を下って逃げていく、というのが大筋であり、その大前提が薄れてしまってはいけない
役者と共に、このシーンではどのくらいのものだろうかと議論しながら組み直していった
また、テンポを上げるために、意識と身体の連動具合の調整も行った
演じる際に自分では必要な間と思っていても、普段の生活ではもっと色々なことを同時に行っているものであり、ある種のスピード感というものが存在する
同時に複数の事を行う意識の部分は、ある程度訓練も必要なところもある
しかし稽古場にてその一つひとつを明確にしておけば、より正確な、嘘のないスピード感で先に進んでいくことはある程度可能となる
稽古場の中で出来る限りの情報を見つけ出しておきたいものである
残り少ない稽古の中でも、日々発見を重ねていきたい
全体を見直し、いくつかこれまで作ってきたものを壊して再構築した
まだまだ伸びしろのある作品となっている
明日は最後のシーンの部分稽古をした上で、通しを行う予定
明後日は台風の影響を考慮して稽古はOFFとしたので、休み前におさらいをしておきたい
急な予定変更となるが、疲れも溜まっている様子も見受けられるていたので、怪我の功名かもしれない
一日一日を無駄にせず、細部を詰めていきたい
(水野玲子)
作:マルハ・ブスタマンテ
翻訳:仮屋浩子
出演:宝意紗友莉(文学座)・山下智代(犬猫会)
演出:水野玲子(犬猫会/文学座)
音楽:後藤浩明
公演期間:2024.8.22-25
会場:STUDIO ZAP!
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