犬猫会「パラナ・ポラー」稽古場レポート09
本日は部分稽古をしてから、通しを2回行った
あと二回の稽古とはいえ、まだまだ深められる部分は深めていく
そして作品を良くする為にはこれまでの解釈を変えることも必要である
ある程度のこちら側からのサジェスチョンはありつつも、最終的に何より大切なのは役者が違和感なく芝居を出来る事だと思っている
本番があけたら、あとは役者がどうその世界観で生きられるかになる
そこで無理なく生きられるようにする為の稽古期間であると思っているから、稽古場では何をしても良い、といった安心感がある事が大切になる
でないと役者の可能性を阻めてしまう
今回、この安心感を持って色々と挑戦しやすい環境づくりに関しては、まだまだ風通しの良くない部分もあったなと反省している
しかし役者二人共自分達で考えて挑戦していってくれたので、稽古場では活発な挑戦が行われて来たと思う
その姿勢のお陰で今日も有意義な時間が過ごせた
現段階でも落ちどころに迷いがあった箇所も、今日一日を通して、最終的な通しで一つの筋の通ったものが見つかったように思う
とはいえ、今日見つかったものがしっかりと、ただなぞるだけではなく、役者にとってのガイドとして根付く事が出来るか
稽古はあと一日、場当たり・ゲネを通して、そして本番の中でも、その都度でのリアルの中で、根付かせていってほしい
明日は部分稽古と、早回し稽古をしてからの、最後の通し稽古となっている
早回し稽古をしっかりと稽古に取り込んだ事はないのだが、今回の作品だとこれは一つ体に馴染ませるには良い方法なのではないかと思っている
これまで取り入れるタイミングがなかったのでこの段階にはるが、これが役者にとってプラスになる事を願っている
最終稽古も有意義に過ごせる様に頑張りたい
(水野玲子)
作:マルハ・ブスタマンテ
翻訳:仮屋浩子
出演:宝意紗友莉(文学座)・山下智代(犬猫会)
演出:水野玲子(犬猫会/文学座)
音楽:後藤浩明
公演期間:2024.8.22-25
会場:STUDIO ZAP!
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