犬猫会「パラナ・ポラー」稽古場レポート10
本日は稽古場最終日
最後の通しの前に、各場ブラッシュアップ出来る箇所をあたり、早回しも行った
本日の部分稽古でも、役者がしっくり来ていなかった箇所をいくつか明確にしていった
ここまで来たからこそ見えてくる部分もあり、時間の許す限り最善を模索する
柔軟に対応してくれる役者二人には大いに助けられた
お互いに気になる箇所を出し合い、その解釈やその部分のズレを直していく
ここまでの稽古で、役同士の関係性は作ってくることに拘ってきた
何か上手くいかない時は、自分一人になるのではなく、相手をよく見て、相手からもらうようにするのが一番確実であると思う
今回の芝居は色々と気を回さなければいけない部分も多く、何かに気を取られると他が抜けてしまうという事も多々ある
そんな時も焦らずに、力まず、相手が何を自分に訴えてきているのかを受け取り、自分は何を求めているのかを返していってほしいと思う
最後の通し自体は上手くいっている部分もありつつ、導入部と最終場の難しさが見えたところもあった
場当たりやゲネを通しても更に発見されるものも出てくるだろう
日々見つかるものを修正していき、お客様にお見せするその瞬間までブラッシュアップしていくつもりだ
明日からは劇場入りとなり、遂に本番も目前である
二週間、同じ稽古場で稽古が出来、とても有意義な時間を過ごせた
今日まで一日一日と確実に積み上げてきたものを本番でも積み重ねていってほしい
演出という立場は方向性を決めるものではあるが、そこに辿り着くまでの道中は何人もの人の手によって成り立っている
今回この稽古場レポートを書くことで改めてその事に気付いた
私一人では作ることの出来ない世界が今目の前に出来上がりつつある
最終的にどのような舞台に仕上がるのか、是非劇場に観に来て頂きたい
ここまで拙い稽古場レポートを読んでくださり、ありがとうございました
(水野玲子)
作:マルハ・ブスタマンテ
翻訳:仮屋浩子
出演:宝意紗友莉(文学座)・山下智代(犬猫会)
演出:水野玲子(犬猫会/文学座)
音楽:後藤浩明
公演期間:2024.8.22-25
会場:STUDIO ZAP!
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