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2023年6月13日 (火)

avenir’e(アヴェニール)『大人の付き合い』/『紙風船』 稽古場レポートその1

本日は「オープン稽古参加&見学会(ワークインプログレス)」稽古。 稽古場にお客さん側の方々にお越しいただいて、フィードバックやお客さんの存在の作品 への影響を頂きながらより劇空間を豊かにしていくための試みでした。


というのも今回の公演には「応援上演」という回を設けていて、お客さんが目の前で上演し ている役に対して、「応援」や「ツッコミ」などリアクションをすることができる上演があ るのでそのために稽古におけるお客さんの存在が大変に大きいのです。 事前にお配りした紙風船を手に、お客さんが目の前の役に対して紙風船を振ったり、膨らま せて舞台上に投げ入れたり、時には拍手などでたくさんリアクションを取っていただけた おかげで、俳優もその影響を役の言葉に乗せていく感覚を得ていたし何より体感したこと のないような上演空間になっていく手ごたえを感じることができました。


勿論通常の上演でも劇が進行するにつれて客席が熱を帯びてきたり、「笑い」という明確な リアクションが上演空間に影響しているわけですが、ここまでそれぞれのお客さんのリア クションが可視化される上演は中々ないと思います。


演劇創作をしていると「第四の壁」と言われるような客席と舞台上との間にある壁のような 存在の扱いについて考えるようになることがありますが、今回の公演はその「壁」の存在が 実は作品にとても意味のあるもので、現代劇である『大人の付き合い』ではまるで自分事の ように感じる瞬間が起きることで、古典である『紙風船』では100年近く昔の作品である のに現代にも通ずる普遍性を感じることで生まれる「壁」越えていくような感覚を体感でき る公演を目指して創作しています。


もちろんそうすることで俳優には通常以上に不確定要素を抱えながら役を演じていくこと になるので、そのための不安の解消や準備などたくさんのことを稽古の中で俳優と積み重 ねてきました。 明日以降は通し稽古を重ねつつ、俳優がより役としてその場に「居る」ために腑に落として いく稽古の結果をレポートしたいと思います。


大原研二

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