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2020年10月11日 (日)

ことのはbox「班女」稽古場レポート08

兵庫入りまで残り 1 週間を切った。 今回はコンクールなのでもちろんだがレギュレーションがある。仕込みとバラシにそれぞ れ 30 分、上演時間 1 時間、いずれも超えてしまってはコンクール失格となってしまう。 そうなると、仕込みとバラシの稽古が当然必要となる。 今回、我々酒井班はコンクールに持ち込むものとしては比較的複雑かつ大掛かりな仕込み と、仕掛けを用意しているため、この部分については念入りに打ち合わせが必要なのだ。 そして、演出助手として稽古についている自分の最大の仕事でもある。
今日はそんな仕込みの練習から開始した。 誰が何を用意し、仕込んでいくのかと、その順序などを洗い、実際に仕込んでいく。 実際にやってみたところ、美術の用意自体は問題なさそうだが、1 番の難関となりそうなの は自分が担当している「仕掛け」の部分だ。 私は恥ずかしながら美術的・舞台監督的な知識や技術は大変疎いので自分自身今の時点で も大変不安だ。
舞台監督経験豊富な演出の酒井から指導受けて取り組む。 時間制限もある点から焦りや慌てが生じ、何度かミスを繰り返し、迷惑をかけてはしまった が頭ではひとまず理解できたと言えるか。 今回の「仕掛け」は芝居の内容にも強く繋がりを持ち、大変重要な要素を担うものであるの で、残りの数日間でなんとかモノにしたい。
サブテレニアンでの稽古ではほどほど実際と近しい状態でやれているかとは思うが、問題 は実際の現場に入ってから無駄なくクオリティを保った仕込みができるかにかかっている。 図面などはもらっているので当日までしっかりイメージをしながら頭の中でシミュレーシ ョンを繰り返すことになるだろう。
3 名の役者陣が良い芝居をしてくれているので自分が躓くわけにはいかない。 再度気を引き締めて臨みたいと思う。
一通り仕込みの練習を終えた後は今日も通しを行う。 疲れも溜まってきているだろう中ではあるが最大限のパフォーマンスを目指す役者の姿は 美しい。 しかしながら、やはり日によってブレる箇所があること、今までうまくいっていたからなん となくナリでやっていたというような部分が浮き彫りになってきたので、改めて再現性を 追い求めて固めるべきところをしっかり固めていかなければならないとう課題も見えた。

それについては役者たちも感じていたようなので、残りの日数できっちり調整してきてく れるのだろう。
自分はそんな役者たちがしっかり輝けるよう、演出酒井の世界観をしっかり具現化出来る よう、やれることをしっかりとやろう。そう思える1日であった。


演出助手 岡崎 良彦

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