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2020年10月12日 (月)

ことのはbox「班女」稽古場レポート09

本日は 2 度の通しを行った。 日中の通しは、若干役者陣の疲れの見えるかという通しに個人的には感じた。 連日の昼夜稽古に加えて、悪天候による急激な気温の変化。劇中でも少々無理をして声を出 さねばならない部分もあるのでもちろん体力は削られているのだろう。 しかしながら、現地に到着してからはさらに過密スケジュールとなるので、体調管理やコン ディション造りも役者陣の大事な仕事ではある。 また、ダメ出しに於いて演出の酒井が「なぞっている部分が多い」ということにメンション したのだが、見ている間に私が感じた違和感というか、乗り切らない感はおそらくそれなの だろうかと思った。
今回の「班女」はわずか 9 ページ、1 時間足らずの戯曲であるため、2 時間の芝居の稽古と 比べてしまうと必然的に全体を通す回数というのは増えていくし、役者自身もはや何周目 か考えることもバカらしいほど読み込んでいることに違いない。 固定稽古場に入り、固めるべきとこを固め、コンクールのための「完璧性・再現性」にアプ ローチしてゆくに当たり、ある種の「慣れ」や「飽き」はもちろんあるのだろう。 それ自体が悪というのではなく、それに対して 1 役者としてどうアプローチをかけて、ど のようにその状況を打破していくのかがやはり肝となってくると思う。 自分自身もそうだし、様々な演出家が口にすることであろうが、役者は板の上でその役のそ の瞬間を「生きて」いなければならないため、何千何万回と繰り返したシーンであっても常 に新鮮な状態で板の上に立ち、そこで起こること、今まで稽古で起こしてきたことをその瞬 間に嘘無く起こして演じなければならない。 口で言うのは簡単ではあるが、役者陣からすればそれほど難しいことではないだろう。
しかし、酒井演出の真髄、そして「戯曲」というものの確信はやはりその場で起きる微細な 心の機微であり、その上に成り立つ繊細な会話であると思うためにその点については演出 も役者もどこまでも貪欲で敏感でなくてはならないと強く思う。
午後の通しは日中にダメ出しを受け、日中よりは良い通しであったと思う。 残り稽古日数は 3 日間、4 回の通し稽古を予定している。 役者陣には、厳しい戦いではあるとは思うが、改めて新鮮な気持ちでこの戯曲に向き合い、 しっかり板の上で「生きて」、瞬間瞬間で起きる物事に敏感であって欲しいと願う。
また、私個人のことになるが、本日の通しでは仕掛けに 2 度のミス、それも似たようなミス を繰り返してしまったので反省せねばならない。

稽古終了後、演出の酒井に指導を受け、修正を行う。 ひとまず解決策は見えたので明日またミスの無いよう細心の注意を払って仕込みに臨もう。

演出助手 岡崎 良彦

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