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2020年10月 8日 (木)

ことのはbox「班女」稽古場レポート05

本日は固定稽古場に入って初めて、日中の通し稽古から始まる。 これを執筆している時点ではまだ、コンクールの上演順が決まっていないので、これも大事 な稽古だ。 マチネとソワレでは、役者のコンディションの作り方や維持の仕方などがやはり変わって くるので、どちらもやっておくべきだ。夜稽古ばかりしてきて、いざ本番でのマチネで違っ たコンディションになってしまうのは普段の公演でも頻繁に起こることだ。 アップの仕方や集中の仕方など、個々の役者によって当然ながら違ってくるのでこればか りは実感して個別に調整してもらうより他にない。
本日の通しは、ランタイムとしてはベストなとても良いリズムで進んでいたことが特筆す べき点だ。元々ランタイムはほぼほぼ似たようなところで安定はしていたが、ここにきて演 出の理想とするタイムに乗せることができたのは大きい。それぞれの役者の中に、そして役 者同士のやり取りの中に相互理解がなければランタイムを安定させることは難しく、また 伸ばしたり縮めたりということも容易ではない。これまでベストなタイムより若干短いか というところで安定していたものが本日の通しでベストタイムに乗り、且つ短かった部分 が埋められたというのは役者同士のやり取りの中の共通認識がこれまでよりも更に深まっ たからではないだろうか。
通しの内容としても、決して悪いものではないが、まだ若干のミスが残るのでそこはしっか り修正していかねばならない。個人の印象としては、全体として若干力の入った通しであっ たように思う。緊張感は大事ではあるが、同じくらいにリラックスして自然体でいることが 大事だがそれこそ一番難しい部分ではある。 これも先の話にあるよう、役者個々人のコンディション作りに拠る部分が大きいので上演 前からのリズム造り、コンディション造りには細心の注意を払ってもらいたいと思う。
通しの後は修正箇所を洗っていくわけだが、今日もまた新しいものが生まれた。この段階に なってもこうして次々と新しいものが生まれ、それを組み込む余地があるのは役者それぞ れが演出の意図を汲んで、キチンと打てば響いてくれるからこそ出来ることなのでいい状 態で稽古を進められている証拠なのだろう。 現状で少し気になるのは発語の面と所作・立ち振る舞いの動きの面だ。 特に動きに関しては自分はダンスをやっていたこともあって特に目がいきがちなのだが、 やはり視覚情報というのは一番に飛び込んでくるものなので言葉を発していなくてもその 一挙手一投足で役の人となりが見えてくるものなのでもっともっと繊細で、シビアであっ てもらいたい。役者みんなが踊れたり動けたりすることに越したことはないが、そうでなく

ても自身の体のことをしっかり理解してそれをどう使えば良いか、どう見えるかなどを考 えられるようであって欲しい。 改善は日に日に見られるがそれに関しては若干ムラを感じるので後一歩といったところか。
明日は 2 度の通しを予定している。特に 2 度目の通しでは、疲れの中でどうパフォーマン スを上げられるのかは一つ大事な要素になってくるのではないだろうか。 明日の稽古も楽しみだ。
演出助手 岡崎 良彦

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