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2020年8月15日 (土)

ことのはbox「楽屋」 稽古場レポート05

8月14日(金) 担当 酒井

今日の稽古は、通し稽古からのダメ出し、そして小返しを行った。

うちの班は男性が女性を演じる為、通しの準備にとても時間が掛かる。
コルセットを締めて、身体のラインを変え、メイクをして、顔を変え、カツラをつけて髪型を変える。
そして、コルセットを締め上げた状態でアップをする。

その導入がとても大事なルーティンになっている。

さて、問題の通しはというと、
全体的な出来としては、まぁ概ね良し。と言った感じである。

最も評価出来るのは、私が今日出来ていないと感じている部分を、役者自身がきちんと認識出来ていることである。同じ出来ないでも、分かっていないのと、分かっていて出来ないのは随分と違う。

しかしながら、今日の通しは、その点でも評価出来るし、役者が自ら持って来て、トライして失敗するという、前向きな姿勢がとって見えた。

良い通しが出来たことに加え、今日はそのダメ出しの後の小返しの質がとても良かった。
時間が来てしまい、あのまま最後のシーンまで行けなかったのが悔やまれる。

役者のエネルギーの足りていない(或いは演出家の意図と共通認識出来ていない)シーン。
本日ならCの独白。
を細かく、細かく、返していく。
私の意図が伝わるように、役者の想像の外側のエネルギーに導いていく。

役者が掴みきれていないのは、何故かを考え、細かく分析し、その状況になるよう、何を付加させたら良いのかを考え、与え、導く。
それこそが演出の大きな仕事であり、私の得意分野であり、強みである。

今回の座組の役者は、注文を付ければ付けるほど、自分の芝居と相談し、自分のものにして私に提供しようとしてくれている。

稽古の初期段階で、私の作りたい作品について、またこの作品について、話をし、ディスカッションをし、共通認識を持ったことが、ここにきてものすごく意味を持ってきている。

演出家だけでは、芝居は作れない。

その事を実感する日々であるが、これからも本番まで、役者を正しくいじめ抜いていこうと、私のいじめ方は正しかったのだと、思わされた今日の稽古であった。


今日の通しは、ちょっと、うるっときてしまった。


明日は稽古がお休みなので、ゆっくり休んで、明後日からの稽古に挑みたい。

 

酒井菜月

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