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2020年8月11日 (火)

ことのはbox「楽屋」 稽古場レポート01

8月10日(月) 担当 酒井

本日から、もぅ何度目かになるサブテレニアンでの集中稽古の開始となった。
今回の企画は、日本で1番上演されているという、清水邦夫さんの「楽屋」を4人の演出家がそれぞれの思惑を持って演出をするという企画であり、その違いこそが今回の企画のメインである。

稽古場レポートも日によって、担当する演出家を変えていくので、そんな所も楽しんで頂きたい。

さて、私たちの団体はいつもサブテレニアンに入る時は、美術の仮組みとして、平台などを用いてパネルの代わりに仕込んだりするのだが、今回は置き道具がメインとなり、また、舞台上に大きな鏡(のようにも見える)の枠組みがあるのだが、これがチームによって動いたり、置き道具の位置が変わったりと、それだけで全く違う空間に見えてくるのがまた不思議であり、舞台の面白いところだ。

さて、うちのチームに話を戻すと、
うちのチームは、よく知られた女優の物語である「楽屋」を男優4人で演じる。
4人の男優が、本気で女を演じる。
男であるが故に、女よりも女らしくあらねばという様々な努力で稽古に励んできた。
今日から、固定稽古場に入ったことで、衣装や小道具が使用出来る。

男優たちが演じる女優にとって、衣装やカツラ、靴などは、大きな意味を持つ。想像以上にそういった、アイテムは、人の心持ちを変えるのである。

「楽屋」はよく知られた戯曲なのでご存知の方も多いと思うので、内容にも少し触れていくが、
女優Cが鏡の前でポーズをとり、自分の歳をとってしまった肉体を見、語るシーンなどでは、補正下着を着用し、全てをさらけ出すことで、異物感が殊更に表現されており、それがまた物悲しさのような味になっており、今日衣装などを身につけ、初めて、たどり着けた成功であり、これからの作品作りに大きな1歩となった。

また、本日頭から確認の意味も込めて通して行ったのだが、当たり前と言えば当たり前の話で、前半の稽古を多くしたシーンと、終盤の稽古があまり多く出来ていなかったシーンで、これ程か!という差がついていた。分かっていたことではあるが、改めて稽古というものが、作品を作る上で、必須であり極めて重要であり、意味があるという極々当たり前な原点に立ち返らされた気がした。
私はこの戯曲のどこかに、清水邦夫本人の、"役者は一生鍛錬するものだと"いう当たり前でいて、しかしながら役者の性でいて、異常な取り憑かれた強い意志のようなものを感じる。そんなこの戯曲の持つ稽古をせよ、という意思が、改めてそう思わせたのかもしれない。

次の稽古からは、その終盤を細かく詰めて行こうと思う。幸いにも、細かく細かく細かく返しても、返せば返すだけ良くなってくれる役者たちに恵まれている。

楽しみに次の稽古の時間を待つことにする。

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