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2020年8月17日 (月)

ことのはbox「楽屋」 稽古場レポート07

ことのはbox 第15回公演「楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~」
集中稽古5日目

本日の稽古を入れて残りの稽古は3日
通し稽古後に抜き稽古を行った

今回の上演演目である「楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~」について

自身、6年前に利賀演出家コンクールにてこの戯曲を演出しており今回で2回目の演出機会となる
前回はコンクールでの上演ということもあり入り込んで作品を創作をしたが、今回は劇団公演、しかも全部で4バージョンもあるため、この演目を客観的に見ながら稽古期間を過ごせている

この戯曲は、女優の「業」を描いており、人数も4人と手頃でセットも僅かな置き道具で成立するという辺りが日本で最も上演機会が多い理由なのだろうが、考えれば考えれるほど観客に楽しんで頂くためにはとてもハードルが高い演目であることを痛感してきており、とても気軽に上演したいとは思えなくなってくるのだ
演出のレンジの広さ、役者に求められる耐久度、劇中劇に出て来るシェイクスピア、チェーホフ、三好十郎等の古典戯曲との対峙、メタ的な多重構造な構成、そして、元々は稽古用のエチュード台本として書かれた(定かではないが)こともその理由の1つではないか
成立させなければならないことが多岐にわたっており、向き合えば向き合うほど、戯曲側から都度問いかけを投げ続けられる
こういうところが演出家コンクールの課題戯曲にあげられる所以なのか、と今更ながら納得してしまう

オリジナル戯曲が上演されることが多い日本で、こういった強度のある戯曲と向き合うことで、見識や思考回路のアップグレードができるのはとても有り難く、至福の期間である

限られた残りの稽古時間、劇場入り、本番入ってからもこの難敵に対峙し、少しでも理解の幅を広げられるよう最後まで抗いたいと思う

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