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2020年8月19日 (水)

ことのはbox「楽屋」 稽古場レポート09

8月18日(火) 担当 岡崎良彦


本日、当班は最終稽古となる。通し稽古を始める前に音響との合わせ稽古、そしてメイクの アドバイスなどをもらいながら準備に入る。 最後の通しということもあり、役者陣も落ち着かない様子であるが、一番落ち着きがないの は自分自身だ。
衣装、音響、メイク、用意のある小道具、揃えられるものを全部揃えた最終通し稽古をスタ ートする。本日も数名のギャラリーを入れての通しだ。
率直な通しの感想としては、及第点、といったところか。少々トラブルがあっての動揺、多 少の不安定さはあったものの最も大事にしたい内面の部分に関してはしっかり流れていた と思う。稽古場でのトラブルは大変ではあるが小屋入りする前の経験としては悪いもので はないと思っている。
稽古最終日は、役者にノートを出す際にマイナスな表現は避けるように気を付けている。 もちろん、修正箇所であったり指摘しなければいけないことに関してはしっかり指摘はし ていくのだが、言葉のチョイスや言い回しに気を使う。 甘やかしたいわけではないが、次に立つのは場当たり、実際の舞台だ。それを控えた役者の 気持ちを削ぐような表現で追い詰めていくのは得策だとは思ってない。 しかしながら当班は、ここから場当たりまで丸二日空いてしまうので台本を手放さないこ と、必ずできる限り目を通すことは念押しする。 二日後、いい状態で役者たちに逢えることを切に願う。
今回の楽屋の演出に於いて、「私は 4 人の女優たち」と「ニーナ」、ひいては「撃ち落とされ たかもめ」、さらに加えて「3 人姉妹」との親和性に着目し、それを色濃く浮き彫りにする ことを演出の主軸においてきた。結果生まれた【楽屋】が当班の「楽屋」だ。
この作品に救いはない、あるのは救いではなく選択。他チームと比べて酷く陰鬱で抑圧的な 作品に仕上がっているのは狙い通り。 当班の【楽屋】が観客を「正しく傷つけ、ヒリヒリさせる」ことができることを願って小屋 入りに臨みたいと思う。 小屋入りしてからも芝居は変わるだろうし変わっていかねばならないと思うので、最後の 公演の幕が下りるその日まで、貪欲により良いものを目指して邁進していこうと思う。
演出 岡崎 良彦

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