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2020年3月24日 (火)

ことのはbox 稽古場レポート8

本日が丸一日使えるのは最後の日だ。
本日も小返しを入念に進めていくことから始めていく。
先日手をつけられなかったシーンを中心にしながら、音響・照明との打ち合わせで改める必要ができたシーンの修正などもしていく。
小返しをしながら具体的な音響や照明のイメージを伝えてやる。
劇場入りするまで音響や照明の具体的なイメージを伝えられない座組みもいるだろうが、私はそういったことを伝えてやるのは役者が世界観を感じながら演じるためにはとても重要だと思っているし、役としてそこに立っているときの外的要因として時には演じる為の手助けになると思っている。

特に環境音は今自分がどんな場所、どういう状況でそこにいるのかを感じ取れる大事な要素のひとつであるし、照明も時間経過を表現していく上で大事なファクターだ。
今日そういったことを伝えたことで役者のイメージがさらに膨らみ、明日以降の芝居に良い影響が出ることを望む。

稽古後半は、冒頭から最後までを止めながらではあるが流していく。
小返しももちろん大事ではあるのだが、全体の流れをみながら調整をかけていき、作品全体を役者が肌で感じることは重要だ。一つのシーンで生まれるものはそのシーンだけのものではなく、作品全体を通して役に、作品に影響を及ぼす。
小返しを繰り返しているとそういったことが繋がらなくなってきて、作品全体がちぐはぐになっていくのだ。
冒頭最初の一言から、ラストシーンの最後の一言までしっかりとバトンを繋いでいくこと。当たり前のように聞こえるがこれが非常に難しい。
そのためには役者全員が同じ方向をむいていなければならないし、歩みが揃ってなければならない。
作品を読んで、理解をしていたとしても実際に板の上に立つとそれが疎かになることもある。あってはいけないが、あるのだ。だから止めながらとはいえ、冒頭から最後まで流していくことはとても大事で、座組みとして、個々の役として、作品を紡いでいくための肌感覚は小返しではなくこういう稽古で養われるものだと思っている。

明日からは半日稽古。残り少ない稽古日数を大事に過ごし、最後まで全員で死力を尽くしていきたい。

葉チーム演出 岡崎良彦

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