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2020年3月20日 (金)

ことのはbox 稽古場レポート4

本日、葉チームも集中稽古2日目を迎えた。

本日の稽古内容はひたすらに小返しを繰り返した。
より繊細で、より上質な感情の機微を拾い上げ、それをモノにしていく作業。
個々のシーン毎は元より、それがこの戯曲の初めから最後まで繋がるように調整を重ねていく。
抜き稽古を繰り返していくと、シーン毎ではよく見えてきたとしても、それが「そのシーンの出来事」として完結してしまうのは役者が陥りやすい現象であると思うので、度々基本に立ち返り、戯曲そのものを一歩引いたところから全体像を捉えながら稽古を進めていくことは大事だと思っている。
戯曲全体という大局を常に念頭に置きながら各々のシーンを組み上げてゆく、一見基本中の基本だと誰もが思うことではあるが、抜き稽古やシーン稽古を繰り返していくとこれが見えなくなってしまう役者は少なくであろうと思う。
故に、時にはそれを導いてあげるのも演出の仕事の一つであると思っている。

また、本日の稽古ではフィジカル面での指摘も多く行った。
無駄を省き、共演者にも、そしてお客さんにもシンプルに言葉を届けるためには役者自身の身体への意識を高めてあげることは非常に大事なことである。
台詞を届けるときに「無駄」となるものは極力削ぎ落としてやる。
役者本人の動きの癖、緊張したときに出る癖、そういったフィジカル面での無駄を省いてやることで言葉はよりシンプルに、ストレートに伝わっていく。
そんなシンプルなやり取りが会話劇で重要だろう。

さらに、この戯曲において最も張り詰めた空気を持つ(と思っている)シーンを抜いて稽古をしたが、このシーンは本当に難しい。
嘘の無いように、心も身体も本気で揺さぶられなければ成立させることのできないであろうシーン。
実は一発目にやってみたときの第一声が一番良かったと感じた。が、それでもまだ足りないと感じているので役者の内側から湧いて出るものを引き出し、舞台上に乗せてあげられようにこれからうまく導いてやりたいと思う。
しかしながら、光明は見えていると思うので辛抱強く役者に寄り添っていきたい。

次回の稽古では音響・照明・舞台監督の見学を交えての通しとなる。
役者それぞれが、良い状態で通しを迎えられることと、何か得るもののある有意義な通しになるよう努めていきたい。

葉チーム演出 岡崎良彦

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