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2019年1月 9日 (水)

捏造タイムスリップ 稽古場レポート04

脚本家の水谷です。
今日は集中稽古4日目。
今作「捏造タイムスリップ」は全3幕構成。
そして今日の稽古で中心的に扱ったのは、第3幕の中でもとくに終盤のシーンです。
そこで、演出家の中原さんは「そのセリフをなぜ言いたくなるのかを自分の中で持っていないとダメ」と役者に伝えます。
このシーンでは、千石という登場人物に対して、他のキャラクターが順番に声をかけます。
一人一人の視点によって、千石の気持ちが少しずつ変化し、最後の最後で大きく彼の行動が変わります。
しかし、「台本に書いてあるから」「前の人が言い終わったから」という理由でそのセリフを言うのであれば、そこにリアルはありません。
もしかして、自分の前の人のセリフによって千石の気持ちが変わり、問題が解決するかもしれない。
そうなったら自分がセリフを言う必要はないわけです。
千石がどうなるのか分からない、という緊張感や不確定さをしっかりと保つように、と中原さんは仰っていました。
また、過度に他の登場人物の事情を知りすぎていると中原さんは指摘します。
当然ですが、役者たちは先の展開を知っています。しかし、登場人物たちは次に何が起きるのかを知りません。
本来その役が知るはずのない他の役の過去や裏の目的を知っているからといって、過剰に感情移入したり、ご都合主義的な反応をしてはいけません。
また、あまりにも台本を知りすぎた上で芝居をすると予定調和のものになってしまう、と中原さんは指摘します
その役として舞台上で生きるため、自分の役が何を知っているのかを整理することも非常に重要なことのようです。
今日で集中稽古も折り返し。小屋入りまで1週間を切りました。
稽古が始まったばかりの頃はなかなか自分の役を掴めなかったものの、この数日で驚くほど良い芝居をするようになった役者もいます。
彼らが本番、舞台上でどのように生きてくれるのか、とても楽しみです。

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