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2017年3月 4日 (土)

舞台版「実録・連合赤軍あさま山荘への道程」稽古場レポート05

開幕までいよいよ1週間を切った、本日のサブテレニアンベースはいつもと違う表情を見せる。
今日は関係者以外で初の観客が入るのだ。
1972年、あの山岳ベースで革命を起こそうとした学生たちと同じ年代の現代の学生たちが、無料招待で招かれて通し稽古を見学する。当時とは環境が違う彼らはどの様な気持ちでこの舞台を見るのだろうか。
真剣な眼差しで舞台を見つめる学生たち。役者もまた彼らと同じ世代。しかしこの舞台の稽古を始めた頃と今とでは確実に何かが変わっている。
観客が入ったせいか、いつも以上の高揚感と緊張感が高まる稽古場。
役者たちがそれぞれ思いのままウォーミングアップを始める。
本番さながらに衣装を着け、もの想いにふけるもの。ギリギリまで台本を確認するもの。目を瞑り空を仰ぐもの。
役者の緊張がこちらにまで伝わってくる。張り詰めた空気がピークに達っしたその時。演出シライケイタの号令がくだった。18時16分通し稽古が始まったーー。
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様々な角度から舞台を覗き込み、確認し、右手で素早くノートに殴り書くシライ。初日をむかえるまで細部の修正を加えていく。どんな隙も逃さずに鋭い眼光で見つめる様はさながら獲物を狙う生き物のようだ。全ては生きた舞台を皆で創り上げるため。
言葉の一つ一つの持つ意味、動きの一つ一つの意味を丁寧に、根気よく役者から引き出そうとするシライの演出に学生たちは惹きつけられていった。そして、初めての観客に自らの持てる最大限の表現をぶつける役者たち。彼らの心の中に小さくとも、灯をともす事が出来たのであろうか。
ーー20時15分本日の幕が下りた。
「良かった…」そんな一言を終焉後、誰かが呟いた。
若松プロダクション
尾崎宗子

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