危婦人「ボナミ」 稽古場レポート01
只今、サブテレニアンでは、危婦人さんが8/20(火)〜25(日)まで下北沢・Geki地下Libertyで上演する「ボナミ」(作・演出/スギタクミ)の稽古中です。本日からスギタクミさんによる稽古場レポートをお送りします。
____________________
さあ、いよいよ本日より、スタジオ入りである!
来週の初日に向けて、稽古も佳境に入った。
まずは、舞台監督さん、美術さん、演出部で、舞台の仕込み。
仮組ではあるけれど、一気に雰囲気がでる。
今回は少々、段差がある美術のため、この仮組で稽古ができるとできないでは、だいぶリアル感が違ってくる。
不思議なことに、階段の上り下りひとつでの間合いでも、場の空気ががらりと変わってしまうのが舞台なのだ。
本日の稽古は、まず、この美術に慣れるところから始める。
冒頭から丁寧に場をあたっていく。
特に、出入りも多いが、転換も消え物も多い芝居。
これはとにかく、丁寧にあたっていくのが、完成までの一番近道。
今回の出演者は経験豊富な役者ばかり。
こちらから細かく言わなくても、すぐに転換の流れができてしまうのはありがたい。
本番に近い美術を使っての稽古は、やはり、全然違う。
これまでの稽古場でも、舞台の実寸はとってはいたが、今まで見えていたものと、また違った景色が見えてきた。
今回の座組みは、舞台の広さに対して、出演者が多め。
どこに立って見せるのが一番効果的なのか、を探るのが、かなり重要なところだ。
思った通り、今日の稽古で、だいぶ変更点が出た。
これはかなりいい感じである!
実際の美術を前に、私の想像力も膨らんでいるのだ。
やはり稽古で重要なのは、イメージの共有だと思う。
共同で、ゼロから何かを作り出していく作業はそう容易ではない。
私は、脚本を書き、それを演出してるので、当然、頭の中には芝居の完成形が出来上がっている。
その到着点に向かうために、あれこれ指示をだし、役者たちを誘導していく。
当然のことながら、役者たちが、はじめから、私と同じイメージでいるわけがない。
でもある瞬間、それが共有できる。
その共有度が、増せば増すほど、作品の質も高まっていくのだ。
あと4日間、その共有度がどれほど高まるかが、勝負である。
危婦人公演 「ボナミ」 @下北沢Geki地下リバティ
8月20日(火)~25日(日)
詳細 http://www.kifujin.net
« 雲の劇団雨蛙「盲人書簡」稽古場レポート | トップページ | 危婦人「ボナミ」 稽古場レポート02 »
「稽古場レポート」カテゴリの記事
- ことのはbox「班女」稽古場レポート11(2020.10.13)
- ことのはbox「班女」稽古場レポート10(2020.10.13)
- ことのはbox「班女」稽古場レポート09(2020.10.12)
- ことのはbox「班女」稽古場レポート08(2020.10.11)
- ことのはbox「班女」稽古場レポート07(2020.10.10)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント