【提携公演】ヘアピン倶楽部「リンゴとコーヒー」
3月22日(金)〜24日(日)、全5ステージ。脚本/演出:有川義孝。
地元に暮らす弟。結婚に失敗して出戻り弟の家に居候する姉。姉の同級生。弟の友達夫婦。舞台はそれほど田舎でもない地方都市を想像させるどこにでもある街と思われ、転位21を彷彿させる、イントネーションを抑えた早い言葉回しで事件も特に起こらず、すき焼きの準備を淡々と進めながら物語は進行していく。ラストシーン、姉のトランクから次々と出した衣類をお互いに投げつけ雪合戦のように喧嘩をする。足音がバラバラですこしもったいない気がした。足音を消すのか、あえてドガドガと音を意識的に出してリズムをつけるのか? 違和感のある台詞を無理矢理納得して発話するのではない、舞台の上に起こる俳優の生理に対して敏感な演出だったからこそ、その俳優が起こす物音や事象に対しても敏感であれば良いと思う。
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