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2013年1月

2013年1月14日 (月)

Fête de fin d'annèe

 12/30(日)、「Fête de fin d'annèe」が行われました。これはいわばサブテレニアンの忘年会ですが、せっかくなのでサイマル演劇団の試演会とシャンソンのミニライブを上演しました。

 まず17時からサイマル演劇団試演会「しあわせな日々」<第二幕>(作/S・ベケット、演出/赤井康弘)。原作は、中年女が第一幕では腰まで、第二幕では首まで地面に埋まっているという、どうしてそうなっちゃったのか全く分からない状況で喋りまくる、不条理劇として有名な作品です。
 今回は喋りっぱなしの女優の唇を手持ちのビデオカメラで捉え、そのまま舞台後ろのスクリーンに大写しにしました。さらに、女優の台詞を夫役の俳優がランダムに繰り返すという、いわば濃度の違う複数のレイヤーを重ねることによって、中年女の哀しみのようなものやその身体的な拘束から想像される政治的、ジェンダー的な隷属感を出す意図がありました。その意図が観客にどのくらい伝わったかは分かりませんが、サイマル演劇団として2012年のサブテレニアンでの上演は唯一のステージだったため、とりあえず上演できて安心しました。
 その後、宇野敦子さんの「シャンソンとわたし」と銘打ったミニライブでした。宇野さんは、からだは小柄ながらパワフルで味のある唄い手で、今回は会場が狭いながらもウッドベースとギターが入り、さらに踊り子として木村由さんが入る贅沢なステージとなりました。サブテレニアン2012年最後のステージは、ラストの「僕はコメディアン」、アンコールの「おおシャンゼリゼ」で無事大団円で終わりました。
 その後はやる人も観る人も入り交じって40人程の参加者で深夜まで楽しく過ごしました。
 みなさん2012年はありがとうございました。そして本年もよろしくお願いします。

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