« 2012年9月 | トップページ | 2013年1月 »

2012年10月

2012年10月11日 (木)

「シアター・クリティック・ナウ2012『震災と演劇:新しい演劇パラダイムを求めて』」

先日、「シアター・クリティック・ナウ2012『震災と演劇:新しい演劇パラダイムを求めて』」のシンポジウムに参加しました。
http://theatrearts.activist.jp/2012/09/theatrecritiquenow2012.html#more

パネリストは、福島市で活動する満塁鳥王一座の大信ペリカンさん、社会問題に向き合う作品を作り続ける燐光群の坂手洋二さん、劇評家の高橋豊さん、
内田洋一さん、西堂行人さん、司会が新野守広さんです。

シンポジウムは、原
発事故と向き合った作品で、SENTIVAL!2011でサブテレニアンで上演し、その後全国各地で上演された『キル兄にゃとU子さん』の朗読からはじまりました。

続きを読む "「シアター・クリティック・ナウ2012『震災と演劇:新しい演劇パラダイムを求めて』」" »

2012年10月 1日 (月)

犬と串「さわやかファシズム」 稽古場レポート07

「犬と串」演出家モラルさんによる稽古場レポート最終日です。
「さわやかファシズム」は王子小劇場で10/3(水)に初日が開けます。皆さん、是非足をお運び下さい。

9/30
いよいよ本日、サブテレニアン最終日。
午前中にいくつかの作業を終え13時半頃に着くと、普段通り、稽古に向けて淡々と身体を動かす俳優たちの姿。嵐の前の静けさのようである。
本日は仮仕込みしたスタジオを元に戻す時間や荷物を搬出してトラックに積み込む時間なども必要になるため、稽古の終わりを19時半頃に設定。そのため、ダメ出しの時間も考慮し、16時30分を通し開始の時間とする。
14時から15時まで、細かく区切って確認したいシーンを稽古。数日前まではとにかく足し算足し算で要素を足していき、そこから昨日まで、急速に不必要な要素を引き算していった。いわば今日の稽古は、それらのバランスを取る最終稽古。時にはさらに引き、時にはまた足し直し、全体を調整していく。
本日は、昨日届いた衣装をぶっつけで着ての通し。かなり早替えの多い芝居ゆえ、プリセットの位置などもおろそかには出来ない。上手袖になきゃいけない衣装がひとつ下手袖にあっただけで、作品は止まってしまう。
そのため本日はプリセットの時間、休憩時間もろもろ含め、15時から16時半までたっぷり90分、自由時間を取ることにする。
準備したり段取りを確認したり、軽食を食べたりストレッチしたりする俳優陣。その横で自分は、その時間を使って色々とスタッフワークの確認。数分予定より遅れてしまうものの、無事16時半過ぎから通し。
初めて衣装を着けての通しということもあり、何箇所か早替えが間に合わず、舞台上が止まる時間が。
通し後ダメ出しの前にそれらの箇所を確認して改善策を立て、場当たりまでに潰せるリスクを潰す。
通し自体はかなり安定してきたものとなり、あとは時間の隙を見つけてより改善したいシーンのみ洗っていく。
衣装の確認もあり、ダメ出しが終わったのは、少し予定を過ぎて20時頃。急いで荷物をまとめ、また舞台をバラし、搬出する。
おりしも今日の夜から明日の朝にかけて、台風が関東を直撃だという。ちょうど搬出が出来るようになった頃には小雨だったので、ここぞとばかりに急いで積み込む。
搬出後は、演出助手の掛け声で記念撮影をし、「早く帰ろう」ということで解散する。

というわけで、私モラルによるサブテレニアンの稽古場日誌はいったん今日でお終いです。
「ネタバレ一切禁止」という劇団の方針や、また私の筆の至らなさ、気の利かなさなどもあり、「ここが知りたいのに!」という部分に応えられていなかったら申し訳ありません。
もしご興味持って頂いた方がいましたら、是非劇場まで足をお運びください。
割と真面目な感じで書いてますが、作品自体はもう、一切の理屈や常識が通用しないような、ハイテンションでインモラルなナンセンスコメディです。
最後に、こういうことを書くとまた赤井さんに「そういう文章はいらない」と怒られそうですが、サブテレニアンは本当に使いやすく、また大らかで優しい稽古場でした。一週間、本当にお世話になりました!

« 2012年9月 | トップページ | 2013年1月 »