スポンジ『魚のいない水槽』レポ03
3日目
サブテレニアンさんにお邪魔しまして早 3 日目。 実はスタッフ総見が結構迫っているので、本日は通しをお見せできるよう転換を作っていきます。
僕らも然り、 ほとんどのお芝居には転換があります。これは作品にもよりましょうが、「暗転は極力避けたい」というのが僕の思いです。まぁこの辺りほ 同じ思いの人って多いと思います。やはり暗転 は 多ければ多いほど観客の気持ちというか想像する思考が途切れてしまいますし 、「このシーンはここで終わりました」と強すぎる提示をしてしまっているようにも思え、作品の幅を狭めてしまう要素にもなり得ます。シチュエイションが変わったというのは役者の演技ですとか会話の流れで、さらに照明や音響といった各種舞台効果を持ってすれば観客に伝えることは充分できます。逆にこの『転換』という一瞬 をスタイリッシュに決めることができれば作品もグンと引き締まりますし、実は大きな可能性を秘めたシーンになり得るとも考えます。なんにしても、「作品にマッチした転換を見つける」というのが、作品の完成度を引き上げるキーであるとも言うことができましょう 。
それではと本日の模様をお伝えしますと、僕らは舞台上での嘘というものを極力排したいという方針なので小道具はたくさん使います。シーンによってはたくさんのものを散乱させることもありますので、転換が大変なシーンもあったりします。各シーンとシーンの間を繫ぐ、スタイリッシュ且つ観客の思考をスムーズに導くブリッジとしてベストなものを探す。なかなか骨の折れる作業ですね。
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