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2011年7月

2011年7月27日 (水)

毎日新聞/満塁鳥王一座『キル兄(あん)にゃとU子さん』

毎日新聞の特集「世界をつづる劇場」にて、満塁鳥王一座『キル兄(あん)にゃとU子さん』(2011年6月25、26日 於サブテレニアン SENTIVAL!2011参加)が掲載されました。東日本大震災を受けた演劇の特集の中で、今回は和合亮一さんと満塁鳥王一座さん、そしていわきアリオスの再オープンのニュースが取り上げられています。

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2011年7月21日 (木)

劇団鋼鉄村松 公開稽古

7/17(日)、劇団鋼鉄村松『鋼鉄の処女』の公開稽古が行われました。

ワンシーンをある程度流しながら、演出家が気になる所を止め、一言二言ダメだしをして、また再開する。作品は壮大なお話で役者も熱く演じているのですが、稽古場は意外とクールな雰囲気でした。座組全体が息の合った稽古場でした。


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劇団鋼鉄村松『鋼鉄の処女』

日時 2011年7月 22日(金) 19:30
23日(土) 14:00/19:00
24日(日) 14:00/19:00
場所 シアターグリーン BOXinBOX THEATER


TEL:080-4125-4462(鋼鉄村松)
E-mail:officeiron@yahoo.co.jp
☆Corich チケットでも取り扱い。

キャスト
ボス村松 鬼山亜紀子 (同人舎プロダクション) ムラマツベス 柳瀬英理子(東京SaVannaT's)
村松かずお ニシハラフミコ 松井さん 藤本かな子(東京SaVannaT's) キラー村松Jr.
廣岡篤(ナンブケイサツ) 村松ママンスキー 八幡眞理 仲田正道 千頭和直輝 荒井啓人 福満瑠美

スタッフ
作・演出 バブルムラマツ 照明 村田照征 舞台美術 K.sekiguchi 大道具 廣岡篤(ナンブケイサツ) 宣伝美術 木原萌美 写真 児玉結 人形制作 バブルムラマツ 広報 星野麻衣子
制作 田村淳朗 and officeiron

劇団鋼鉄村松  http://www008.upp.so-net.ne.jp/koutetsu/index.html

2011年7月20日 (水)

fundada『figure.』

7/9(土)、10(日)、fundada『figure.』(構成・演出・振付/伊藤麻希)が上演されました。

冨士山アネット等でも活躍する伊藤麻希が主宰する、コンテンポラリーダンスのユニットの旗揚げ公演でした。男が舞台上を歩き回り、同じ動きを繰り返すオープニングや、全身を白で覆った女の動きが特徴的で興味深いステージでした。照明やササキユーイチのノイジーな音楽等もクリアーで気持ちのいいものでした。

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Baby Elephant『てす、てす、てす! 〜ラジオのある風景〜』

7/2(土)、3(日)、Baby Elephant vol.1『てす、てす、てす! 〜ラジオのある風景〜』(脚本/吉村栄子、構成・演出/平賀哲朗)が上演されました。
町おこしのために、お祭りでラジオ放送をするのに悪戦苦闘する村の人たちを描くコメディ劇でした。初々しい演技で好感の持てる芝居でした。

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2011年7月 1日 (金)

満塁鳥王一座『キル兄(あん)にゃとU子さん』

6/25(土)、26(日)、劇団満塁鳥王一座『キル兄(あん)にゃとU子さん』(作・演出/大信ペリカン)が上演されました。

3.11後、東北ではあらゆるものが停滞し、それは舞台芸術も例外ではありません。あの日以来、福島で作られた演劇が上演されるのは初めてで、歴史的な瞬間となりました。

舞台にはミニチュアの町が浮かんでいる。「U子さんの町にはキル兄にゃが住んでいる。彼が切り刻み、撒き散らした新聞紙はU子さんの町に降り積もっていく。新聞紙はまだ底をつきそうにない」冒頭、福島県の大きな事件小さな事件を記した年表が2011年から遡って読み上げられていく。今起きたと思っていたあの事故が40年前から営々と続いていた歴史の帰結であることが痛烈に示される。台本には女1、女2、男としか記されない無数の市民がそれぞれのU子さんを捜している。でもU子さんは見つからない。U子さんはどこかへ行ってしまった。時として詩が読み上げられる。それは彼らの根っこであり、それはU子さんがいた日常に繋がっていた。突然流れる緊急地震速報。彼らは思わずミニチュアの町の下に潜り込む。キル兄にゃが撒き散らした新聞紙を手に取れば、それは全て無数のU子さんの無数の死亡記事。ラスト、たなばたさまを演奏しながら、男が「2012年、2013年、2014年・・・」と未来の年を叫び続けるが、メロディにかき消されていく。震災は終わっていなし、これから永遠に続いていくことを強く示唆する。

彼らは反原発を唱わないし、無能な政府をあげつらうこともしない。世間に皮肉を言うこともない。ただ確かにそこにいた。彼らは決して演技がうまいわけではない。ただ堪えていた。それは役者でありフクシマで生きる人間であり。終演後、サブテレニアンでは初めてのダブルコールが起きた。そこに役者がいて、演出家がいて、スタッフがいて、観客がいた。そういう小さな奇跡があった。

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アトリエ・センターフォワード公開稽古

5/27(金)、6/10(金)とアトリエ・センターフォワード『刃、刃、刃!』の公開稽古が行われました。

物語は、関ヶ原の合戦前日、山城の天井裏を舞台にした忍者達のお話。
天井裏なので舞台は格子が敷かれ、役者はその格子の上しか移動できません。
なので稽古場では本番と同じセットが組まれ、慣れるということも含め稽古が進んでいきます。
演出の矢内さんは、違和感があった箇所を、ただ答えを教えるのではなく、役者が自分で気付いて解決していけるように丁寧に稽古を進めていきます。
お客さんは、劇場で本番を見るだけでは分からない、芝居が成り立ち、場合によっては捨てていく瞬間を目撃できました。

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