「滝組」二月公演『ちゃんぱら〜大部屋俳優 乱れ咲き〜』
サブテレニアンでは、「滝組」の稽古が行われています。本日は、その稽古を見学させていただきました。
「滝組」のお芝居の魅力は「笑って泣ける」人情のお芝居だということ!稽古も、そんな芝居の空気を感じさせるような、厳しいけれども、笑いのこぼれてくる現場でした。
今回の『ちゃんぱら』は、大部屋俳優とその周りの人々の物語です。まず私が最初に見たシーンは、大部屋俳優柳田(小野剛民)とその息子の功(合田賢治)、姉美咲(真瀬樹里)が仲良くじゃれあっているところ。功は姉に話しかける時の態度と、父に茶々を入れられた時の態度を一瞬で変化させなくてはいけません。功が可愛らしく見える演出が入って、私も、見ている他の役者たちも思わず吹き出してしまいました。続く取り立て屋の勝(小川直樹)が部屋に入ってくるシーンでは、場に一転して緊張感が走ります。作・演出の滝之助さんは、舞台の上ではベテランも新人も皆同じなのだから、技術がなくても気持ちだけは強く持て、と皆に諭します。続いて大部屋俳優久保(辻本一樹)が加わり、俳優三人が和傘で踊るシーンは楽しく、華やかなものでした。
二〇〇九年「滝組」二月公演
『ちゃんぱら〜大部屋俳優 乱れ咲き〜』
2月4日(水)〜8日(日)
神楽坂:theatre iwato
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