yagi_soir#00(-02)
9/29(土)の夜にyagi_soir#00(-02)が行われました。
朝、矢ヶ崎氏と女優二人がまず顔合わせをしたのち、台詞の発声法をマスターしつつ、その発声にテキストを乗せていく作業を行いました。ただ「上手に演技する」、「役になりきる」ことが目標ではなく、「女であることを戯れる」ことが矢ヶ崎氏が意図したことなので、まず始めに(稽古着ではなく)衣装に着替え、「今日は可愛い女でいて下さい」と宣言するところから始まりました。
五月女さんも吉田さんも大変だったと思います。二人とも経験のある役者さんですが、ある役を演じるのではなく、自分自身を露にしていく作業を求められ、かつフォルムもある。テキストや上演時間はとても短いものですが、いつも以上に集中を求められる稽古であり、本番であったと思います。
開場はほぼオンタイムだったのですが、お客さんが既にサブテレニアンの入り口に集まっていらっしゃって、ありがたかったです。
舞台は、黒い紗を貼った平台の周りにロウソクを配し、明かりはその他は豆電球が一つという前回(3月)と似た構造でした。展開も基本的には前回と大きな変化はありません。お客さんには場末のストリップ劇場のように女優を眺めてもらい、手こそ困りますが、もし舞台に乗ってきてもそれは面白いんじゃないか、というスタンスで進めていました。
終演後、サブテレニアンでささやかな打ち上げを行いましたが、シュルレアリスムや現代詩について矢ヶ崎氏と素敵な話ができました。お客さんの受け止め方は様々だったと思いますが、我々の一つの実験としては、意味のあるものだったと受け止めています。次回がいつになるか、どんな形になるかはまだ分かりませんが。是非続けていきたい企画です。
ご来場の皆様ありがとうございました。
« 國學院大學劇団娥夢「足の黒い犬」 | トップページ | 桃唄309公開稽古 »
「event」カテゴリの記事
- SUBTERRANEAN Dialogue 仙台シアターラボ「特別な芸術」(2017.12.10)
- サブテレニアンプロデュース 「洗濯室」(2018.02.17)
- 板橋ビューネ2016参加劇団インタビュー:テラ・アーツ・ファクトリー「演劇が社会とその共同体に生きる者のある種の鏡とするなら、絶えず別の表情、姿を映し出す鏡であるべきだと思います。」(2016.08.30)
- 楽園王『楽屋』(2016.06.14)
- シア・トリエ『リングワンデルング』(2016.05.30)
コメント